Ⅱ臨牀實驗
ツベルクリン反應陰性のフリクテン患者の種々相
小原 博亨
1
1名古屋鐵道病院
pp.318-319
発行日 1949年8月15日
Published Date 1949/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200415
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緒言
予は曾て.フリクテン(以下「フ」とす)患者のツベルクリン(以下「ツ」とす)反應を檢査して小兒期では陰性者が意外に多いのを知つた。そして其の場合のフは非結核性のフであり.一般にフは意外にも非結核性のフが多いのではないかと云う疑念を持つた.其の後種々此のツ反應陰性者に對して對結核檢査を行い,其の場合にも身體に結核が感染している事實が明かな場合があることを知つた.其の一部としてツ反應に因り誘發されるフで,然かも間もなく胸部レ線像に結核性病變を認めて,フ發現時已に結核感染ありと推定されるアレルギー(以下「ア」とす)前期のフを報告したが,更に既往症Koch氏現象等より結核感染があると推定せる場合,陰性アネルギー(以下「アネ」とす)の場合を報告して御批判を仰ぐと共に結核豫防上眼結核は重要なる役割を演ずべき事を強調する.
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