臨床實驗
トラコーマ治療に關する實驗的研究
中村 道紀
pp.262-264
発行日 1953年3月15日
Published Date 1953/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201454
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トラコーマに對する治療は抗生物質の發達に伴い進歩改善を見て居り,現在の處抗生物質に依る治療は1日數回點入が集團治療の方針として施行せられているが,外來患者の治療では集團治療と異り1日1回の點入しか出來ぬのが實状であり,投藥をしても素人には眼軟膏を完全に上穹薩部へ點入する事が困難な爲效果が不充分であるので,1日1回の點入のみで1日數回點入した場合と同程度の效果を擧げる事が出來れば好都合と思う。私は家兎を用いてヒアルロニダーゼ,硝酸銀,硫酸亞鉛等を點眼した後のフルオレスチンの前房内移行量を測定し,トラコーマの抗生物質療法の根據を與える事が出來た樣に思うので之を報告する。
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