臨床實驗
接眼レンズに關する研究(第1報)—前眼部模型の作製法
新谷 重夫
1
,
高橋 謙治
1
1日大眼科
pp.45-48
発行日 1953年1月15日
Published Date 1953/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201400
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Ⅰ.緒言
接眼レンズに關する研究は1827年J.Herschellが角膜をガラスで蔽つて罹患した眼瞼から保護せんと企だてたのに始まり,1888年A.Fickによつて圓錐角膜眼の視力矯正に使用する試みがなされた。次いで1896年から7年にかけて發表されたLohnstein, SiegristによるHydroscopeの概念と結びつき次第に不正亂視,近視及び遠視眼の視力矯正等へと,其の應用範圍を擴める幾多の研究がなされ現在歐米諸國に於ては廣く一般に使用されている樣である。
我が國に於ても,最近水谷,佐藤氏によつてこの方面の研究が進められ,所謂標準接眼レンズが使用され始めている。我々は各個人の前眼部にあわせた所謂Molded Contact Lensを作製する爲に,先づ其の第一段階として前眼部の模型を作製した。
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