特集 眼科臨床の進歩Ⅰ
自記瞳孔計について
高木 健太郞
1
,
眞柄 三夫
2
1新大生理學
2新大生理學教室
pp.862-867
発行日 1952年11月15日
Published Date 1952/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201316
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緒言
瞳孔運動研究法としては從來色々の方法があるが,未だ滿足すべきものは見當らない。瞳孔運動の正確なる描寫装置の完成は臨床的にも切に要求せられる所である。そこで當教室においても幾多の努力と研讃が重ねられ,その結果,須田(昭22)は光電池による瞳孔運動の連續的描寫法を完成して一躍この方面の研究に多大の光明をもたらした。ついで眞柄(敏正)(昭23)は光電管による自記瞳孔計を發表し直流増幅器を用いて瞳孔運動の連續的描寫に成功した。更に今回著者等は之等に種々改良を加え多くの電池を全く必要としない交流電源による直流増幅器を完成し,取り扱い上の煩雑さを取り除いた瞳孔計を作成し,瞳孔運動描寫に成功したので,ここに紹介する。
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