臨床實驗
Trachomaの感染力に關する研究(1)
筒井 純
1
,
竹田 靜香
1
1岡山大學醫學部眼科教室
pp.477-480
発行日 1952年6月15日
Published Date 1952/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201191
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Ⅰ 緒言
Trachomaが傳染病である事は今日誰しも否定する事の出來ない事實となつているが,個々の症例がどの程度の感染力を有しているか,或は全く感染力を有していないかと云う事は一應検討される必要がある。1881年Sattler1)の人眼接種實驗以來幾多の接種實驗が諸家によつて報告され何れも接種後高率の感染を認めている2)。然し之等は何れもProwazek小體(以下P.小體)陽性の極めて症状著明なTrachoma結膜を接種材料として用いたものが多い。
Julianelle3)は猿による多數の接種實驗より,P.小體陽性群の方が陰性群よりはるかに高い感染率を示す事を述べている。
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