臨床實驗
學校トラコーマの集團治療—(第3報)學校トラコーマのスルフアダイヤジン軟膏單獨療法の成績
今泉 龜撤
1
,
三浦 孝一
1
1岩手醫大眼科
pp.677-679
発行日 1951年10月15日
Published Date 1951/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200969
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Ⅰ.緒言
トラコーマに對する化學療法は,戰後急速なる飛躍を遂げ,殊に昭和25年以來はテラマイシンが登場し,オーレオマイシンと共に時代の寵兒として受け入れられるに至つた。その集團療法に應用した成績では,淸水1),當教室の今泉・服部2)等の發表があり,何れも,そのトラコーマに對する卓起せる有效率に,從來の諸種藥剤は完全に壓倒された感がある。飜つてダイヤジンによるトラコーマ治療はと見るに,内服治療による成績は1,2見受けられるが,その軟膏による詳細なる治療成績殊に集團治療に應用された報告は殆んどなく,如何に急據なる發展えの過渡期にあつたとは言い,今日迄全く顧みなかつたことは餘りにも淋しい氣がする。かゝる故を以て,昭和25年度に當教室で行つたグイヤジン軟膏による學校トラコーマ集團治療の成果を再検討し,その成績を茲に紹介したいと思う。
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