綜説
トラコーマの集團治療
鴻 忠義
1
1千葉医科大学
pp.1-7
発行日 1951年1月15日
Published Date 1951/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200752
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トラコーマ問題は,その病原体に関しては電子顯微鏡的檢索に依りその確認も間近にありとの感深く,又その治療法に関しては化学療法の発展に伴い活溌なる発表ありて,今日の吾眼科学会の焦点である.元來吾國はト蔓延國の1つで,その対策は一日も忽に出來ない焦眉の問題であるが,余等が日頃考えて居るト対策に就いての所懷を述べ,併せて伊東教授がXL軟膏に依るト集團治療法を提唱して以來1年半となり,此の間に教室は千葉縣,東京都,小樽市,横浜市,軽井沢町等の各地に於て此の集團治療法を指導し,53853人の檢診を行い,12321人のト患者の治療を行いたるを以てその年間報告を行う,
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