臨床實驗
Graenblad-Strandberg Syndromの遺傳家系
小島 克
1
,
近藤 敬一郞
2
1名大眼科
2名大皮膚科
pp.550-551
発行日 1951年9月15日
Published Date 1951/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200928
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網膜色素線條と彈力纎維性假性黄色腫を併有し,且つ高度近視を有する2例が,血族結婚家系にみられたので記載したい。本邦眼科では河本氏,肥後氏,張氏の3家系があるが,各異つた所を示している點本症例も追加の意義があろう。
網膜色素線條はPlange (1891)に始まり,Graenblad-Strandberg (1926)によりPseudo-xanthoma elasticumとの共存が注目された。本邦では色素線條は内藤達氏(明32)によつて注目され,昭和7年石川含氏により兩者共存の例を見るに到り現在は30有餘例ある。然も遺傳家系は既述の如く寥々としている。
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