臨床實驗
炎症に對する治療に就て(その2)—角膜炎の治療
呉 基福
1
1日醫大眼科
pp.547-549
発行日 1951年9月15日
Published Date 1951/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200927
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
緒言
曩に私は正常角膜周擁毛細血管の血流,透過性構造,トーヌスに就て,又炎症時に於ける角膜周擁毛細血管の循環障碍,滲出,トーヌスの變化に就て諸種藥剤を點眼しつつ細隙燈顯微鏡を用いて生體顯微鏡的觀察を行つた。(日眼參照)
更に進んで私は炎症に對する治療に就て,諸種藥剤の結膜炎及び角膜炎に及ぼす效果を臨床的に細隙燈顯徴鏡を用いて觀察したのであるが,第1報「結膜炎の治療」は綜眼誌上に發表した。次に第2報として「角膜炎の治療」を茲に報告せんとするものであるが,其の内容は結膜炎に對する治療の場合の如く從來の私の研究範圍内に於ける結果,即ち角膜炎に對する局所的藥剤的治療法を極めて總論的に述べんとするものであつて,全身治療,手術療法及び特殊療法は論外である。實驗方法は從來の諸實驗と同じく患眼に諸種の治療藥剤を投與しつつ,其の效果を細隙燈顯徴鏡を用いて觀察する。
Copyright © 1951, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.