Japanese
English
短報
Chlorpromazineが奏効した開眼失行例
Successful Treatment with Chlorpromazine in a Case with Apraxia of Lid Opening
堀口 淳
1
,
田中 昭
1
Jun Horiguchi
1
,
Akira Tanaka
1
1愛媛大学保健管理センター
1Health Administration Center, Ehime University
pp.197-199
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903201
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開眼困難を来す疾患には開眼失行やMeige症候群などがあるが,その病態生理学的な原因は現在のところ不明である。開眼失行の場合,その大部分は錐体外路疾患の随伴症状として報告1〜3)されており,上眼瞼挙筋の核上性神経支配異常による開眼困難と考えられている。筆者らはこれまで,開眼失行やMeige症候群を呈する患者の主に薬物治療について論じてきた6,7)。今回筆者らは,各種の薬物治療が無効であった症例で,chlorpromazineの投与が奏効した開眼失行の1症例を経験した。現在までのところ,chlorpromazineが奏効した開眼失行例の報告はなく,貴重な症例と考え報告する。
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