Ⅳ私の研究
視神經管レントゲン寫眞に就て
山口 正比古
1
1九大醫學部眼科教室
pp.268-272
発行日 1948年12月20日
Published Date 1948/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200298
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種々の疾患や先天異常,外傷等の際に,視神經管の詳細な状態を知ると言ふ事は,臨床上極めで必要な事である。然し生體に於て其の詳細な状態を知るにはレントゲン寫眞(以下レ線と略する)に依る以外に方法がない。視神經のレ線寫眞は今迄色々の撮影法が發表され,又其の臨床上の應用が報告されてゐる。然し今日尚之等の撮影は實際には臨床上に應用される事は比較的稀であつて,眼球,眼窠異物に於けるレ線寫眞撮影に見る樣な着實さが無く,單に參考の爲に撮影して見る事さへ殆ど無い状態であつた。
之には種々の原因が考へられる。
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