〔Ⅵ〕學會特別講演
慢性涙嚢炎に就て(其一 臨牀的觀察)
藤原 謙造
1
1京都府立醫大眼科
pp.151-154
発行日 1947年9月20日
Published Date 1947/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200212
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第一 緒言
慢性涙嚢炎は吾々眼科臨牀家の日常屡々遭遇する疾患であつて,其臨牀的竝びに病理學的研究の今日迄發表せられたもの枚擧に遑がない。殊に吾國に於て中村康,佐古博愛,石黑元治,下山忠典,鴨川章,三井幸彦等諸氏の業積は特に重要なものである。
吾教室では昭和5年佐古の研究發表後にも,私は引續き更に罹患涙嚢を集めて病理組織學的檢査を行ひ,今日に及んだので,今茲に其所見の大要を集録するに先立ち臨牀的の僅少な觀察を述ぶることゝする。
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