速報豫報
妊娠性齒肉炎の觀察
久保田 裕一
1
1東京醫科齒科大學産婦人科
pp.167-169
発行日 1953年3月10日
Published Date 1953/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200806
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妊娠に伴う口腔内變化として特に歯肉に於て最も著明な變化が見られるが,これは歯肉の炎症樣變化であつて妊娠性歯肉炎と呼ばれるものである。それは妊娠によつて起り妊娠状態が去れば自然に消失するか輕滅する。今迄専ら歯學方面のみに成績が出ていたが,個々の例を妊娠分娩産褥を通じて觀察したものがない,此の點に着目して2カ年間の成績をまとめた。主として肉眼的觀察によつた。滿期産,早産,4ヵ月以後の中絶例を含め大體1ヵ月1回の來院時に口腔検査し入院後は毎日検査した,又自宅分娩者は手紙連絡を取つた,
歯肉炎の型をZiskinらにしたがい次の7型に分けた。
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