〔Ⅱ〕臨牀講議
黴毒性滲出性網膜脈絡膜炎
中島 實
1
1名古屋帝國大學
pp.134-139
発行日 1947年9月20日
Published Date 1947/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200208
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患者は34歳の興業師(水野)で,主訴は兩眼の視力障碍である。昭和21年9月初めから右眼,12日頃から左限の視力障碍に氣付いた。尚10日頃から兩眼に夜盲がある。
11日にある眼科醫の診察を受けた所,黴毒性の眼病だからとて直にサルバルサンを注射せられたが,視力障碍は益々惡化して來た。全身的には左足關節の捻挫を起して以來約3ケ月續いて居る左の腰及び大腿の鈍痛以外には頭痛も倦怠感も無い。
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