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連載 硝子体手術アジュバント―知っておきたいコツと落とし穴・第1回【新連載】
t-PA療法
t-PA-assisted therapy
瓶井 資弘
1
Motohiro Kamei
1
1大阪大学大学院医学系研究科眼科学教室
pp.174-177
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410105110
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コツ
1.フィブリン溶解には最低30分(できれば1時間)は待つ。
2.手術の数時間前に硝子体内投与するとよい。
3.器質化した出血は溶解できないので,出血後1か月以内を目安にする。
4.シリンジやアンプルに分注し,-80℃で保存する。
落とし穴
1.網膜毒性があるので,投与量は50μg以下にする。
2.フィブリン分解産物は強い化走性をもつので,できれば洗浄する。
3.担癌(特に肝癌)患者への投与の際には,出血が止まらないことがあるので,止血系の確認を行う。
4.家庭用冷蔵庫の冷凍室での保存は不適切。
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