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特集 中心性漿液性脈絡網膜症の病態と治療
フルオレセイン蛍光眼底造影からみた病態
Pathophysiology of central serous chorioretinopathy based on fluorescein angiography
髙橋 寛二
1
Kanji Takahashi
1
1関西医科大学眼科学教室
pp.128-135
発行日 2013年2月15日
Published Date 2013/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104587
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はじめに
中心性漿液性脈絡網膜症(central serous chorioretinopathy:CSC)は脈絡膜血管透過性亢進を原発病変とし,網膜色素上皮(retinal pigment epithelium:RPE)がもつ外側血液網膜関門が二次的に破綻し,脈絡膜から網膜下への漿液の漏出と貯留が起こる疾患である。
フルオレセイン蛍光眼底造影(fluorescein angiography:FA)は,この疾患の病態を非常によく表す検査であり,古くから画像読影の解釈が行われてきた1,2)。CSCのFA所見は病型によってバリエーションがあり,また治療後の反応パターンや他疾患との鑑別が重要である。本稿ではCSCのFA所見について,病態からみた病型別の特徴と,治療後の読影および他疾患との鑑別ポイントについて述べる。
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