グラフ
蛍光眼底造影
清水 弘一
1
1東大眼科
pp.476-478
発行日 1966年4月10日
Published Date 1966/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201249
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眼底は,血管の直接観察が可能な人体での数少ない部位であり,全身的疾患にさいしても,眼底検査はきわめて有用な方法ではあるが検眼鏡による通常の静的な観察にはそれなりの限界がある。ここに紹介する蛍光眼底造影(fluorescein fundus angiography)は眼底血行の動的な解釈を可能にしただけでなく,隠れた病巣の発見とか眼底病変の意味づけに威力を発揮することが期待される画期的な検査法である。
ここに掲げた症例は,いずれも,蛍光造影剤として,5%フルオレッセインナトリウム液10mlを前肘静脈に静注し,眼底に出現した色素の発する蛍光を,本法用に改造した国産眼底カメラにより撮影したものである。蛍光による撮影なので,造影剤の進入した部位が明るく造影されている。
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