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特集 災害,震災時の眼科医療
地震,原発事故と眼科医療
Earthquake, nuclear accident and ophthalmology
石龍 鉄樹
1
Tetsuju Sekiryu
1
1福島県立医科大学眼科学教室
pp.1600-1604
発行日 2012年11月15日
Published Date 2012/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104501
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福島県について
震災の状況について述べる前に福島県の概要について触れる。福島県は東北地方の南端にあり,北を宮城県,山形県,西を新潟県,南は群馬県,栃木県,茨城県と県境を接し,東は太平洋に面している。県を縦断するように奥羽山脈と阿武隈山脈が平行して走り,新潟県側から会津若松市のある会津地方,福島市・郡山市がある中通り地方,相馬市・南相馬市・いわき市のある浜通り地方に分けられている。人口は福島県全体では約197万人で,内訳は会津地方31万人,中通り地方約115万人,浜通り地方約50万人となっている。医療面では,上に名前を挙げた都市を中心に医療圏を形成している。原発事故のあった双葉町,大熊町(図1)は南北に長い浜通り地方のちょうど中央で,北の相馬地方と南のいわき地方の間にあり,単独に小さな医療圏を形成しており重症疾患は相馬市,いわき市,郡山市,福島市の医療機関と連携をとりながら診療を行っている。
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