特集 オキュラーサーフェス診療アップデート
3.角膜移植の新しい展開
Topics
アイバンク・アップデート
﨑元 卓
1
1日本大学医学部視覚科学系眼科学分野
pp.240-243
発行日 2012年10月30日
Published Date 2012/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104467
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
わが国における眼球銀行のこれまでと現状
「角膜移植に関する法律」が昭和33年に施行され,現在まで54のアイバンクが全国に設立されている。その活動は献眼登録,啓蒙活動などを通じ,安全な角膜を公平・公正に供給することにある。これらの目的を達成するため,昭和40年に日本眼球銀行協会が設立されたが,実際のアイバンク活動は昭和54年の国庫補助金の交付,同年に施行された「角膜及び腎臓の移植に関する法律」以降まで待たなければならなかった。
献眼によるドナー角膜の有効利用と中核アイバンクとして,昭和63年,全国5地区に中核アイバンク(岩手医科大学眼球銀行,順天堂大学アイバンク,愛知県眼衛生協会,大阪アイバンク,福岡県医師会眼球銀行)が設立され,各地域で角膜広域斡旋活動を行い,ドナー角膜の全国的な有効利用の体制が54のアイバンクで整えられた。
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.