ルポルタージユ
俵アイ助産院をたずねて
北村 順子
pp.38-40
発行日 1960年1月1日
Published Date 1960/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201838
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◇はじめに◇
母子保健の推進を目指して,第一線で活躍している開業助産婦の当面している問題は,遅々として進まぬ受胎調節の徹底を期して声をからして大衆に呼びかけ実地指導に当つてはいるが,一方では受胎調節や,人工妊娠中絶による分娩絶対数の減少と,病院などの施設分娩の非常に多くなつたことによる"開業助産婦の危機"に直面していることにある.
よほどうまく運営しないかぎり,独立職業は無理だ,との声も方々から聞かれる.しかしひるがえつて現在の社会に目を注ぐと,そこには多くの矛盾があるのに驚かざるを得ない.
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