特集 オキュラーサーフェス診療アップデート
3.角膜移植の新しい展開
人工角膜
OOKP(歯根部利用人工角膜)
福田 昌彦
1
1近畿大学医学部眼科学教室
pp.226-230
発行日 2012年10月30日
Published Date 2012/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104464
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Point
1.歯根部利用人工角膜(OOKP)とは患者自身の犬歯の根元をPMMA製の光学部の固定に利用する人工角膜である。
2.重症のStevens-Johnson症候群や眼類天疱瘡で両眼性の高度の視力障害患者の視力回復の最後の手段である。
3.手術は全身麻酔で8時間程度の手術が2回必要であり,眼球および口腔内の障害も大きい。
4.成功率は約80%であり,術後の審美性の問題があるため症例の選択には注意が必要である。
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