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連載 つけよう! 神経眼科力・31
高次視機能障害
Disturbances of higher visual function
中馬 秀樹
1
Hideki Chuman
1
1宮崎大学医学部感覚運動医学講座眼科学分野
pp.1466-1470
発行日 2012年10月15日
Published Date 2012/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104387
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視機能は,光に対する眼の働きのさまざまな要素がうまくかみ合って初めて成立します。われわれ人間の眼は,大脳が最も発達しているため,生態系の頂点に君臨しますが,そのために最も複雑な視覚特性をもっています。したがって,大脳の高次視機能を学習するのも取っ付きにくくなります。しかし,より単純な生活環境や生活様式をもつ,人間以外の生物はその中の一部を使っていますから,その立場になって考えてみると,逆に理解しやすいかもしれません。われわれの中に組み込まれているその中の1つは,動いている物体に対する反応です。つまり,“どこにあるか?”です。生物にとって,動いている物体は,敵か,餌か,つがいになるべきものか,です。したがってその認識は大切で,われわれの大脳の中にも組み込まれています。それが,どこ経路です。
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