今月の表紙
白血病網膜症の経時的変化
反保 宏信
1
,
天野 史郎
2
1自治医科大学
2東京大学
pp.957
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104267
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症例は59歳,男性。急性骨髄性白血病の診断で当院血液内科より,眼底検査依頼にて当科を受診した。眼底には白血病に特徴的なRoth斑を伴う眼底出血を認め,出血の形態として黄斑上の網膜前出血,網膜表層の火焔状出血,斑状の網膜下出血があった。一時,出血の増加を認めたが,化学療法開始後は徐々に出血が消退していった。視力は眼底所見の改善に伴い,(0.3)→(1.2)と改善した。
今回の症例では初診時から眼底出血の経過が観察でき,最終的にRoth斑を伴う眼底出血が完全に消失するまで約4か月間の期間を要した。
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