やさしい目で きびしい目で・151
仕事と子育て奮闘中
植木 麻理
1
1大阪医科大学
pp.1073
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104292
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眼科医になりたてのころから「手術でヒトの目を守れるようになりたい」と思っていました。眼科医になって8年目,池田恒彦教授就任後に池田硝子体学校の一期生として大学に戻りました。朝早くから夜遅くまで網膜硝子体手術にどっぷりと浸かり,家に帰るのは寝るときだけ。このときには男女の差などは考えたこともありませんでした。
結婚10年目,38歳にして妊娠,出産。子供ができて初めて男の先生と女医の違いを感じました。主人が単身赴任をしており,育児は一人で行わなくてはなりません。手術が終わらず,保育園に1時間以上遅れて迎えにいったとき,保育士さんにやさしくされ泣いたことや夜中に涙囊鼻腔吻合術後の患者さんが大量の鼻出血を起こしたときには子供をだっこしながら病院に行き,帰りは夜中の2時をすぎてしまったこともありました。
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