やさしい目で きびしい目で・143
不思議な「縁」
野崎 実穂
1
1名古屋市立大学眼科
pp.1803
発行日 2011年11月15日
Published Date 2011/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104002
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今から10年前に,Seung-Young Yuという女医さんが,ソウルのKyunghee universityから1か月間,名古屋市大眼科を見学しに来られました。当時,私は病棟係をしていたため,小椋教授の手術にいつも入り,教授回診にもついていましたので,必然的にYu先生と話をする機会が多く,親しくさせていただきました。Yu先生は,耳鼻科医のご主人と息子さんとのご家族で,子育てもしながら,海外に勉強しに来るという,superwomanです。ちょうど同年代でしたので,韓国での眼科の状況や,女医としての生活,生活習慣の違いの話など,いろいろな話をして,とても興味深かった覚えがあります。
その後は,Yu先生と特別連絡を取り合ってはいませんでしたが,2003年のAmerican Academy of Ophthalmology(AAO)のときを皮切りに,毎年数々の偶然の再会が続いていくことになりました(早朝の誰も乗っていない学会シャトルバスで偶然一緒になったり,満席のsubspeciality dayの広い会場で前後の席に偶然座っていたり,学会場のエスカレーターで偶然すれ違ったりなど‥)。2009年になり,東京で開かれた治験のミーティング会場でも,Yu先生と再会,ついに(?)名刺を交換して,お互いのメールアドレスを知りました。2009年12月には小椋教授が会長となって開催された網膜硝子体学会(Nagoya Ophthalmic Week NOW2009)に,Yu先生が一般演題を出して参加,学会当日は,夕食を名市大医局員の先生たちと一緒にとり,韓国の眼科の状況の話などさまざまな話題で盛り上がりました。
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