とびら
縁
濱中 博之
1
1長崎市立市民病院
pp.73
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103441
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これまで,幾つかの地域の老人保健事業にかかわってきました.私たちが参加する場合は,専門相談,グループ指導,健康教育,訪問指導などがかかわる市・町ごとに,1回2日間の日程で年に2回組まれています.
そこで他の病院のスタッフとともに,病院と異なる人的・物的環境の中で,しかも限られた時間内に,初めて出会う対象者や家族の生活障害の核となる問題点を探して,その対応策を練るわけです.いくら地元スタッフがいて後をフォローし,結果を教えてくれるとはいえ,何度行っても責任の重さに緊張します.でも始まる前に,私たちと地元スタッフ,対象者や家族との間に自然と互いに人格を尊重し合うように“持成”という行為を交わすことで,高ぶる気持ちを落ち着けてくれます.
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