特集 眼科診療:5年前の常識は,現在の非常識!
5 ぶどう膜炎・強膜炎・感染症
■ぶどう膜炎・強膜炎
サルコイドーシスの診断と治療
石原 麻美
1
1横浜市立大学大学院医学研究科視覚器病態学
pp.339-343
発行日 2011年10月30日
Published Date 2011/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103966
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ここが変わった!
以前の常識
●組織学的に類上皮細胞肉芽腫があれば組織診断群,1臓器にサルコイドーシスを疑う臨床所見があり,かつ検査所見を満たせば臨床診断群である。
●両側肺門リンパ節腫脹(BHL)は,全身反応を示す検査所見の項目には含まれていない。
現在の常識
●診断には2臓器以上にサルコイドーシス病変があることが必須である。
●2臓器にサルコイドーシスを疑う臨床所見があり,かつ検査所見を満たせば臨床診断群である。
●サルコイドーシスを疑う臨床所見は,各臓器病変の「診断の手引き」に記載されている。
●全身反応を示す検査所見の項目にBHLが加わった。
●「サルコイドーシスの治療に関する見解―2003」を参考に,ステロイド全身治療を行う。
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