増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド
6 ぶどう膜炎
サルコイドーシス
石原 麻美
1
1横浜市立大学大学院医学研究科眼科学教室
pp.241-245
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214178
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クリニック・病院で診るときのポイント
クリニックで診るとき
・点眼薬だけでは治療困難で,副腎皮質ステロイド薬の全身投与が必要と考えられる場合,クリニックでは投与せずに病院へ紹介する.
・ステロイド点眼薬を開始しても,治療への反応が悪い,また病状の進行が速いなど,サルコイドーシス以外の疾患を疑った場合には速やかに病院へ紹介する.
・紹介状には初診時(点眼治療開始前)の眼所見,治療内容,経過中の眼所見の変化などをわかりやすく記載する.
病院で診るとき
・クリニックでの治療が病像を修飾している可能性があることを念頭に置いて診察する.
・サルコイドーシス疑いで紹介された症例では,診断に必要な全身検査を行うが,同時に鑑別診断を考えて検査をオーダーする.
・他科(内科,皮膚科など)と連携を取りながら診断,治療にあたり,十分に消炎してからクリニックに逆紹介する.
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