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連載 つけよう! 神経眼科力・16
視神経乳頭の診かた
Clinical viewpoint of optic disc
若倉 雅登
1
Masato Wakakura
1
1井上眼科病院
pp.1022-1026
発行日 2011年7月15日
Published Date 2011/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103735
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はじめに
視神経乳頭を観察するという行為は,眼科医が非常に多くの頻度で行うことのひとつである。乳頭の色,形状,大きさ,陥凹や辺縁の状態,乳頭上や周囲の神経線維や血管走行など,種々の要素を瞬時に見分けることが,多忙な日常診療では要求されている。しかし,乳頭はバリエーションが多く,いかに訓練を受け,専門家と称される眼科医でも,上記の各要素を,症例によらず瞬時に判断することは不可能に近いことである。
「観察」とはただ見ることではなく,文字通り考えながら観ることであり,問題意識を持って,要素ごとに評価をすることが重要である。
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