連載 『眼科新書』現代語訳
その2
清水 弘一
1
1群馬大学
pp.738-745
発行日 2011年5月15日
Published Date 2011/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103667
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
『眼科新書』の構成
『眼科新書』全6巻は,「附録」を含め,どれも同じ大きさの黄表紙の本で,縦253mm,横179mmの大きさである。現在のB5判(257mm×182mm)にほぼ相当する。白い木綿糸で4か所が連続して綴じられている。
異様なのがページの付け方である。通し番号ではなく,6冊すべてで「目録」(目次)のページ付けのあと,本文が再び一で始まっている。巻之一ではこれがもっと複雑で,序,眼球略説,眼球略図,凡例,総目(総目録),(第一巻の)目録,それに本文と,そのどれものページが一から始まる。これを出版する側からみると,原稿がすべて揃っていなくても,どの部分からでも版木の製作が始められたことになる。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.