特集 新しい時代の白内障手術
Ⅲ.高機能眼内レンズ
トピックス
着色眼内レンズ
市川 一夫
1
1社会保険中京病院眼科
pp.183-185
発行日 2010年10月30日
Published Date 2010/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103422
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
着色眼内レンズがわが国で発売されたのはPMMA(polymethylmethacrylate)の時代であり,白内障術者なら誰でもすでに使ったことがある,は言い過ぎにしても,少なくとも見たことはあるといってもよいのではないかと思う。しかし,これだけ有名になっても何が従来のレンズより優れ,何が欠点かを十分に把握している術者はあまり多くないと思う。筆者自身,着色眼内レンズの開発に携わってから20年以上になり,自分では着色眼内レンズについてわかったつもりでいたが,ここ数年の間にメラノプシンを持つ神経細胞が見つかるなどして,着色眼内レンズについて再検討しなければならなくなった。ここでは,再検討の結果を加えて着色眼内レンズについて説明する。
![](/cover/first?img=mf.1410103422.png)
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.