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連載 つけよう! 神経眼科力・3
複視(2)Hessとシノプトフォアを駆使しよう!
Make full use of Hess chart and major amblyoscope
三村 治
1
Osamu Mimura
1
1兵庫医科大学眼科学教室
pp.852-855
発行日 2010年6月15日
Published Date 2010/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103207
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複視を訴える患者がいれば……
まずHess複像表検査を!
もちろん複視を訴える患者がいれば,まず自分自身の眼で眼位・眼球運動検査を行おう。正面視での眼位ずれが疑わしければ,片眼に赤フィルタを装用させペンライトで患者を照らし,患者自身に白いライトと赤いライトのずれを答えさせればよい。しかし,高齢者やオリエンテーションの不良な患者では,その答えがあいまいなことや判断に迷うことが多い。そういう場合には,まずHess複像表検査をオーダーしよう。複視を訴える患者ではまずHess複像表が測定できるはずである。患者が顎台に顎を載せ,片方の手で矢印を桝目に合わせることさえできれば,必ず正面視と左右上下視の5方向,さらにその間の斜め方向での眼位ずれが検出できる。
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