特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
VII.神経糸
3.症状からなにを考えるか
複視
祖父江 逸郎
1
1名大・第1内科
pp.1235-1237
発行日 1972年7月5日
Published Date 1972/7/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204266
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複視の内容をはっきりさせる
複視というのは,1つのものがはっきりと2つに見えるということで,症状としては単純・明解であるにもかかわらず,実際の臨床ではあんがい不明瞭なことが多く,患者の訴えが果たして複視であるかどうか,つかみにくいこともかなりある.輪郭のぼやけ,ぼんやり見えることと混同して訴えることがあり,また物が揺れてみえることを複視として訴えていることもある.
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