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連載 つけよう! 神経眼科力・34
Hess検査,大型弱視鏡,複像検査の手順と見かた
Measuring procedures and clinical findings of Hess screen test, major amblyoscope and diplopia test
浅川 賢
1
,
石川 均
1
Ken Asakawa
1
,
Hitoshi Ishikawa
1
1北里大学医療衛生学部視覚機能療法学
pp.58-62
発行日 2013年1月15日
Published Date 2013/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104569
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はじめに
広義の複像検査は,斜視や眼球運動障害,複視や頭位異常を示す疾患に対して,眼位ずれの性質や程度を自覚的に検査し,麻痺筋の診断や両眼視の状態を把握できる。
Hess検査は,各外眼筋の運動制限や過動の有無を明らかにし,Hessチャートとして記録に残すことで,眼筋麻痺の経過観察や手術効果の評価に有用である。大型弱視鏡による9方向むき眼位は,自覚的な回旋偏位を定量できる点,複像検査(狭義)は,特殊な機器を用いずに,大まかな麻痺筋を同定できる点で優れている。しかし,いずれの検査法も欠点や制約があるため,単独での判定は避け,他覚的な評価とともにほかの検査法と組み合わせて用いることが望ましい。
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