Japanese
English
内科臨床に役立つ眼科の知識
複視
松井 瑞夫
1
,
伊藤 研一
1
1日大眼科
pp.432-433
発行日 1977年3月10日
Published Date 1977/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207131
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- Abstract 文献概要
両眼性複視の確認
複視は中枢神経系の疾患にかなりみられる眼症状である.今回ここでとりあげる複視は,もちろん両眼性複視binocular diplopiaであり,眼筋麻痺が原因となっているものである.両眼性複視に対して単眼性複視monocular diplopiaという訴えもかなり多いが,多くの場合,焦点が合わない状態を患者が「物が二重に見える」というもので,複視でないことが多い.真の単眼性複視は,水晶体脱臼などのときにみられる非常にまれなものである.
まず,中枢神経系疾患の患者が複視を訴えた場合,これが両眼性複視であることを確かめる必要がある.このためには,まず—眼を閉じさせてみるとよい.両眼性複視であれば,このとき複視はなくなるはずである.次に,眼筋麻痺による両眼性複視には,方向性があるということも大切なことである.たとえば右を向いたとき,あるいは左上を向いたときに,複視がひどくなるといった訴えである.
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