Japanese
English
特集 OCTによって緑内障診療の何が変わるか
―後眼部OCT(2)―Cirrus HD-OCT
Cirrus HD-OCT
藤本 尚也
1
,
横山 暁子
1
Naoya Fujimoto
1
1井上記念病院眼科
pp.135-145
発行日 2010年2月15日
Published Date 2010/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103073
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
CirrusTMHD-OCT(Carl Zeiss Meditec社)はスペクトラルドメインOCTであり,高解像度(深度5μm)で短時間に多数の解析が可能となった。一度に眼底を広く細かくスキャンでき,網膜の層構造を詳細かつ立体的に再構築でき,病変を検出することができるようになった。視神経乳頭および黄斑の周囲を6mm×6mmの範囲で200×200本のスキャンを行うので,ほぼ面による解析が可能となった。緑内障は網膜神経線維層の障害という,網膜表面の連続的欠損をきたすことから,この面による解析はより理にかなった検査となった。黄斑周囲のスキャンにおいても,同様に連続した神経線維の障害を描出しやすくなった。
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.