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特集 OCTによって緑内障診療の何が変わるか
―後眼部OCT(3)―3D OCT-2000
3D OCT-2000
八百枝 潔
1,2
,
白柏 基宏
1
Kiyoshi Yaoeda
1,2
1新潟大学大学院医歯学総合研究科視覚病態学分野
2眼科八百枝医院
pp.146-151
発行日 2010年2月15日
Published Date 2010/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103074
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緑内障の機能的構造的異常の本態は緑内障性視神経症である1)。そのため,緑内障の診断および経過観察を行ううえで,視神経乳頭(乳頭)や網膜神経線維層(retinal nerve fiber layer:RNFL)などの眼底所見を詳細かつ的確に評価することは,きわめて重要である。
新しい光干渉断層計(optical coherence tomograph:OCT)であるスペクトラルドメインOCT(SD-OCT)は,従来のタイムドメインOCTに比し,測定速度および空間解像度が著しく向上し,眼底の3次元的構造を精密に描出することが可能となっている。
2006年に発売されたトプコン社製3D OCT-1000は,一般臨床に導入された世界初のSD-OCTである。その後同社のSD-OCTは器械の改良がなされ,2008年に3D-1000MARKII,2009年末に3D OCT-2000が臨床に導入されている。
本稿では,3D OCT-2000の装置の概要と検査方法,スキャンモードと緑内障診断プログラムなどについて解説する。
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