コラム
水疱性角膜症を起こさないための安全なレーザー虹彩切開術の方法
池田 陽子
1
,
森 和彦
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科視覚機能再生外科学
pp.334-335
発行日 2009年10月30日
Published Date 2009/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102987
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はじめに
レーザー虹彩切開術の合併症として水疱性角膜症を起こさないために大切なポイントは3つある。すなわち,①適応をしっかり決めること,②総照射エネルギー量を可能な限り少なくすること,③術後の十分な消炎である。わが国における水疱性角膜症の原因の23.4%はレーザー虹彩切開術であると報告されており1),イギリス(0%)やシンガポール(1.8%)に比べて非常に高い割合を占めている2)。その原因として,黄色人種では欧米人に比べて虹彩の色素が多くかつ厚いため,虹彩切開のために必要なエネルギー量がより多くなることが挙げられている。本稿では水疱性角膜症を起こさないためにどのようにレーザー虹彩切開術を行えばよいかを考えてみたい。
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