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『臨床眼科』を読んでいてバックナンバーを見たいと思うことがあるでしょう。本号を読んでいても,例えば名古屋大学眼科の先生方連載の「網膜硝子体手術手技」は,すでに33回となりますが,2007年1月号の第1回から読んでみたくなりませんか? また本年4月号から始まった西田先生の「説き語り論文作法」も,第1回からもう一度読んでみたくなると思います。
実は『臨床眼科』のバックナンバーを非常に簡単かつ便利に見る方法があります。医学書院が昨年から始めたMedical Finderというシステムで,これを使うと2003年以降の『臨床眼科』バックナンバーのすべてをインターネット上で見ることができるのです。PDFとしてダウンロードして後で読むことも可能です。第56回からの日本臨床眼科学会の原著論文もすべて見ることができますし,増刊号も見られるというのは非常に役に立つと思います。海外の雑誌でもこのようなシステムが出てきていますが,なんといっても日本語で読めるのはありがたいですし,さらに便利なことに検索もかけられます。例えば,今年の眼科専門医試験に出題された「猫ひっかき病」を入力して検索すると,それこそ星芒状白斑の実例がぞろぞろと出てきます。そしてこれがとても大事なところで,『臨床眼科』はご存じのように症例報告が非常に多いのが特徴で,このことがとても役に立つのです。
ちなみに値段ですが,法人用とパーソナル用があり,法人用は今回は置いておくとしてパーソナル用では年間購読料金に1万円と少しでオプションとして付けることができます。個人で購読されている方は一考の価値があると思います。
以上,いかにも宣伝めいていて申し訳ありませんが,実際使ってみるととても有用ですので,もし知らない方がいらっしゃったらと思い,あえてここで書いてみました。値段の高低はともかくとして諸先生方が時間をかけて丁寧に作成された論文がこのように有効利用されることは非常に価値のあることだと思います。
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