連載 もっと医療コミュニケーション・21
すぐできるエンカウンター技法―患者が心をひらく一言
佐藤 綾子
1,2
,
綾木 雅彦
3
1日本大学藝術学部
2国際パフォーマンス研究所
3昭和大学藤が丘病院眼科
pp.1522-1525
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102877
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医院や病院を訪れるMRさん(医療情報担当者)たちは,見知らぬ医師に会う場合でも,「この初対面で,なんとか相手の心の中に飛び込んでいって自社の薬を処方していただこう」という強いインセンティブをもって病院を訪ねます。だから,本当に耳がダンボになるくらいに医師の話を聞き,その先生の好きな食べ物やスポーツなどにいたるまで,一度聞いたら忘れないようにします。
一方,医師と患者の関係においては,もしも医師がそのように熱意をもって患者の心の中に入っていこうと思わなくとも,患者のほうに「この病気を治したい」という強いニーズがあるので,患者側はその医師に最適なコミュニケーション法を探そうと自然に努力することが多いようです。
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