Japanese
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連載 網膜硝子体手術手技・8
黄斑下血腫除去術
Removal technique of submacular hemorrhage
菊池 雅人
1
,
浅見 哲
1
,
寺崎 浩子
1
Masato Kikuchi
1
,
Tetsu Asami
1
,
Hiroko Terasaki
1
1名古屋大学大学院医学研究科頭頸部・感覚器外科学講座眼科学
pp.1384-1389
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101873
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はじめに
網膜下出血を起こす疾患としては狭義の加齢黄斑変性や網膜細動脈瘤,ポリープ状脈絡膜血管症(polypoidal choroidal vasculopathy:以下,PCV)などが挙げられる。黄斑下血腫は,出血を放置して約2週間も経過すると器質化が進行しその部分の網膜機能が次第に低下していくので,理想的には1週間以内に早期の治療を予定しなければならない一種の緊急疾患である。その治療として,硝子体手術による血腫の除去および硝子体腔ガス注入による血腫移動術がある。ガス注入による血腫移動術については成書に譲るとして,本稿では,実際に当教室で行っているフィブリン特異的血栓溶解薬である組織プラスミノゲンアクチベータ(tissue plasminogen activator:以下,tPA)の網膜下注入を併用した黄斑下血腫除去術の手技を述べる。
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