Japanese
English
連載 公開講座・炎症性眼疾患の診療・5
結核性内眼炎
Intraocular inflammation of tuberculosis
小竹 聡
1
,
北市 伸義
1
,
大野 重昭
1
Satoshi Kotake
1
,
Nobuyoshi Kitaichi
1
,
Shigeaki Ohno
1
1北海道大学大学院医学研究科病態制御学専攻感覚器病学講座眼科学分野
pp.1380-1382
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101871
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はじめに
結核はぶどう膜炎,内眼炎の原因疾患としてかつては高頻度であり,北海道大学眼科の統計でも1966~1975年の10年間ではBehçet病,サルコイドーシス,原田病に次ぐ頻度であった1)。その後は結核菌に対する抗生物質の進歩により,減少した2)。しかし,免疫抑制状態の患者にとって結核はいまだに注意すべき疾患であり,さらに最近ではまったくの健常者でも感染が散見され,ぶどう膜炎,内眼炎の鑑別診断としてはむしろ意義が高まっている。
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