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連載 眼科図譜・347
流行性結膜炎の多発性結膜小出血点
Multiple petchia of conjunctiva in epidemic conjunctivitis
青木 功喜
1
Koki Aoki
1
1札幌市
pp.14-15
発行日 2007年1月15日
Published Date 2007/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101598
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流行性結膜炎の病因としてはヒトアデノウイルス(HAd3,8,19a,37)とエンテロウイルス(EV70,Coxakie virus A,24 variant)が代表的である1)。流行性を示す結膜炎では,流行を最小限にするためできるだけ早期に診断することが大切である2~4)。
エンテロウイルスによる急性出血性結膜炎(acute hemorrhagic conjunctivitis:以下,AHC)では24時間の潜伏期,球結膜小出血点,短い病期が,そしてヒトアデノウイルス(以下,HAd)による流行性角結膜炎(epidemic keratoconjunctivitis:以下,EKC)では急性結膜炎,耳前リンパ腺症,角膜上皮下点状混濁が臨床診断基準として取り上げられている。AHCではこの診断基準が早期診断の意味をもつが,HAdによるEKCの早期診断には,上記診断よりも両眼性,重症結膜炎,家族内感染などが実際的である。
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