今月の臨床 胎児診断—テクニックと評価
超音波
10.胎動評価
佐藤 郁夫
1
Ikuo Sato
1
1自治医科大学産婦人科
pp.792-794
発行日 1991年7月10日
Published Date 1991/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904941
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胎児の行動は,両親から受け継いだ遺伝的素因の影響を受け,その形質的な発生学的分化発達に伴って出現するものとされている。
したがって胎児はその発育に応じて単純な動きから,より複雑な動きへと発達と変化を遂げながらも,各時期に特有な一定のパターンを示しつつ出現している。これらの動きは身体的運動,呼吸様運動,吸啜運動など,出生後の個体生命維持のための動きの形式を示すのみならず,胎児期における中枢神経の発達に沿ったさまざまなヒトとしての動きが含まれているものと考えられる。
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