今月の臨床 産科外来検診マニュアル
妊娠後期
41.胎動評価
佐藤 郁夫
1
Ikuo Sato
1
1自治医科大学産婦人科
pp.581-583
発行日 1993年5月10日
Published Date 1993/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901296
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胎児の行動は,両親から受け継いだ遺伝的素因の影響を受け,その発生学的分化発達に伴って出現するものとされている。したがって胎児はその発育に応じて単純な動きから,より複雑な動きへと発達を遂げながら,しかも各時期に特有な一定のパターンを示しつつ出現している。近年胎動心拍数図や超音波装置の産科領域への導入は,生理的環境下での胎児の行動観察を可能にした。
そこで,本稿では妊娠後期の胎動を臨床的な視点から評価,検討することにする。
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