症例
Adenocarcinoma of the lower uterine segmentの1例
楠山 洋司
1
,
吉田 恵
2
,
馬渕 義也
3
Yoji Kusuyama
1
,
Megumi Yoshida
2
,
Yoshiya Mabuchi
3
1和歌山県立医科大学第二病理
2和歌山労災病院,中検
3和歌山労災病院,産婦人科
pp.271-273
発行日 1990年3月10日
Published Date 1990/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904844
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Adenocarcinoma of the lower uterine segment(ALUS)の1例を報告する。ALUSは子宮頚部および体部腺癌とは別の疾患として最近注目を集めている。症例は52歳主婦で不正出血を主訴に来院,細胞診でcannon ball様異型細胞が出現していた。摘出子宮では腫瘍はLUSのみに限局し,組織診上endometrioid and serous typeのmixed typeの腺癌であった。
ALUSは頚部と体部腺癌の鑑別困難症例の解析に必要な疾患であると考えられる。
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