今月の臨床 不妊診療のピットフォール
治療のピットフォール
2.黄体機能不全の治療
太田 博孝
1
1秋田大学医学部産婦人科
pp.1226-1229
発行日 2002年10月10日
Published Date 2002/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904753
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はじめに
黄体機能不全症は,不妊・不育症の原因因子として高率に認められる疾患である.本症は比較的薬物療法が奏効して生児を得やすい疾患である,しかし,黄体機能不全症の中には,高アンドロゲン血症,高プロラクチン血症や甲状腺機能異常に基づく例が少なからず存在する.したがって本症の治療を開始する際には,あらかじめ合併因子を否定しておく必要がある.また,薬物療法を行う際には,いくつかのピットフォールがある.本稿ではこれらの点について述べていく.
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