増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
婦人科編
II 内分泌・不妊
黄体機能不全
藤本 晃久
1
1三楽病院産婦人科
pp.74-76
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103674
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疾患の概要
黄体機能不全は,黄体からのエストロゲンとプロゲステロンの分泌不全により,子宮内膜の分泌変化が完全に起こらないものをいう.黄体期中期のエストラジオール・プロゲステロンの低値や,基礎体温上高温期の短縮をきたし,不妊症や不育症,機能性出血などの原因となる.黄体機能不全の病態は,理論的には中枢性,卵巣,子宮のいずれかに要因がある場合に分類されるが,臨床上これらを厳密に区別することは困難である.また,黄体機能不全を起こしうるそのほかの要因として,hMGなどの薬物性や生殖補助医療目的のGnRHアナログを使用した調節卵巣刺激によるものなどがある.
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