臨床経験
乳癌術後の子宮悪性病変に関する検討
橋本 歳洋
1
,
山田 秀和
1
,
小野 次子
1
,
高野 芳正
1
,
大川 敏昭
1
,
森村 豊
1
,
柳田 薫
1
,
佐藤 章
1
1福島県立医科大学産科婦人科
pp.1172-1175
発行日 2002年9月10日
Published Date 2002/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904743
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乳癌患者で1995年6月〜2001年5月までの6年間に当科で婦人科検診を施行した151例を対象として,tamoxifen内服群と非内服群に分け,子宮悪性腫瘍の検討を行った.Tamoxifen内服群(65例)では子宮体癌2例,子宮頸癌1例,転移性子宮腫瘍2例を認めた.Tamoxifen非内服群(86例)では子宮体癌1例,子宮頸癌4例を認めた.Tamoxifen内服後(中)の子宮体癌の報告は多いが,子宮頸癌の発症があること,非内服例でも子宮頸癌や子宮体癌の発症を認めた.乳癌は今後増加していくと考えられており,われわれがこのような疾患に遭遇する機会が増えていくと思われる.外科との連携はもちろん,定期的な婦人科検診が必要であると考えられた.
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