今月の臨床 婦人科腫瘍境界悪性—最近の知見と取り扱いの実際
取り扱い方針について
2-2.子宮体部境界悪性病変—ホルモン療法の実際
玉舎 輝彦
1
1岐阜大学医学部産婦人科
pp.1036-1038
発行日 1996年8月10日
Published Date 1996/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902624
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予防的治療
エストロゲン補充療法を行っている場合には黄体ホルモン剤である,酢酸メドロキシプロゲステロン(MPA,10mg/日,7〜14日間/月)を併用投与すると,子宮内膜増殖症や体癌の予防になる1).
体癌リスク因子の高い女性(表1)2)では,閉経周辺期に無月経/過多月経がみられると,エストロゲン持続刺激の存在が考えられるので,周期的にプロゲストーゲンを投与し,消退性出血を起こさせ,子宮内膜増殖症を予防することがたいせつである.
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